当店の施行例ページ4-1です。
本来デントリペアではへこみの裏にデントツールと言われる専用工具をあらゆる隙間や穴を利用して押し上げる方法が主流ですがそのデメリットとしてどうしても入らない箇所が存在することも事実です。
例えばボンネット先端や各ピラー部分に於いては補強が重なっていて基本的にツールアクセス出来ない車種も多く実際にディーラーさん等ではリペア不可と言われてしまうかと思います。またデントリペアショップに於いても一昔前まではツールが入らない箇所の場合は手を付けない所も多かったようです。
そこで・・裏からアクセス出来なければ表から引っ張って直しましょう!!ということです。
厳密には表からへこみを引き出して出っ張らせてそこを表から叩いてフラットにする・・・っと文章にすると簡単そうですが外気温やパネル温度の管理も必要で、ある意味通常のリペアよりも技術&根気が要求されるリペア法です。
しかし現在ではこのように裏からツールアクセス出来ない箇所でも通常のリペアと遜色ないレベルまで直るへこみも多く諦めずにデントリペア専門店にご相談されることをお勧めいたします。
最大のメリットとしてデントツールが入らない箇所にも対応出来るということが挙げられますがもちろんデメリットもあります。
まず塗装表面の状態が良好であるかどうか・・・表面に特殊な溶剤を接着させるので例えば傷や欠けがある場合には引き出した際に塗装を剥がしてしまうリスクがあります。同様に経年劣化が激しかったり日頃のお手入れが悪かったりして劣化している場合も溶剤の熱で表面を侵食してしまうこともありますので充分な見極め、注意が必要です。
またエクボ程度では問題ありませんが複雑なへこみに関しては仕上がりレベルが通常のリペアよりも劣る場合があります。
当店では様々なタイプの引き出しツールを駆使して日々研究をしています。
未だに後を絶たないのがカー用品店やインターネットで売られている引っ張るツールにてDIYされて失敗して持ち込まれるパターンです(>_<) 酷いものに至っては1,2センチの可愛いエクボが10センチ以上の大きな歪みになってしまいさらに目立って最悪の場合、プロでもリカバリー不能になってしまいます。
ご依頼の中で最も多いのがルーフサイド(ルーフピラー)ですがこの場所もほとんどの場合ツールが入らない箇所なので一般的には板金塗装と言われてしまい費用、期間共にかなりかかってしまい諦めてしまう方も多いようです。
またルーフに関しては出来れば塗らない方が良い、ということも一般的な見解ですね。
条件次第では充分にリペア可能なへこみも多々ありますので諦めずにご相談いただければと思います。
施行例4-1
最も多いルーフサイドのリペア例です。何回か引き出しながら傷を付けないようにポンチで丁寧でフラットに仕上げていきます。
裏からのリペアに比べて時間がかかりますが塗装肌を壊すこともなく全く問題なく仕上がりました。
施行例4-2
雹害車両、板金屋さんからのご依頼・・・結構深いので中心を出すのに苦労しました。
施行例4-3
上記車種と同じですがこちらはさらに深いので大変でした。
施行例4-4
ホンダフィットのルーフピラーです。この位でも板金塗装されているケースも多々ありようですね(>_<)
施行例4-5
BMW・・・リヤタイヤのアーチ部分です。
この場所はタイヤハウス内に穴を開けることでリペア可能ですが今回は表からの引き出し法にてリペアしました。
施行例4-6
BMW7シリーズ・・・ディーラーさんからのご依頼でした。この場所の板金塗装の見積もりは車が車だけに20万超だそう(@_@;)
しかしお金の問題ではなく仕上がりレベルを重視してデントリペアを選択です!
Cピラー部は内装を外すと結構空間があるのですがこれは全くアクセス不可(ーー;)・・・
取引先のいつものデント屋さんに断られたとのことでちょっと遠方でしたが急遽出動となりました。お役に立てて良かった(^_^)v
施行例4-7
リヤドアを開けた内側のパネルです。
実は当店の営業車です^_^; 工具出し入れをした際にぶつけてしまいました。
施行例4-8
斜めに透かすと結構目立ちますね・・・浅いので短時間で終了です。
施行例4-9
ベンツのルーフピラー、ちょっと深めですが引き出し&叩きを繰り返すことにより復活です!
施行例4-10
リヤタイヤの前方、裏の空間もほとんどないためセダンタイプだと基本的にツールアクセス不可の場所です。
施行例4-11
このように傷がある場合は基本的にはお断りさせていただきます(最悪のパターンはへこみは出ずに塗装が剥がれる恐れがありますので・・)。
お客様の強いご希望でリスク承知での作業となりました、結果的に目立たなくなりましたね^_^; タッチアップはお客様にお任せです。
施行例4-12
新車にこんなへこみがあったら??・・・再塗装なんて考えられませんね、デントリペアできっちり解決です。
施行例4-13
ボンネットの先端も補強が重なりツールアクセス出来ない車種も多くなります。
これはアルミボンネットで閉める際に指で押してへこんでしまったパターンです。
施行例4-14
カローラルミオン・・・新車卸し立てとのことですが悪戯によるへこみです。
この場所は出来れば塗りたくない、という板金屋さんからのご依頼でした。
施行例4-15
ここまで酷いと完全修復は難しくなるのでお客様が何を求めるかによって板金塗装も視野に入れてベストな方法をご提案します。
ちょうどこの場所にルーフキャリアを装着されるとのことでこのままではアタッチメントが浮いてしまうのである程度フラットになればOKとのことでしたのでリペアさせていただきました。
歪みは残りましたがここまで復活させるのも大変でした^_^;。
施行例4-16
ルーフサイドに左右合わせてこのようなへこみが30箇所以上ありました(ーー;)・・・ルーフそのものにはありませんでしたが
実は雹害車両、ツールの届く所だけリペアして届かない所はそのまま放置されたよう?
雹害車のリペアはここまできっちりリペアしてこそ本来のデントリペアと思います。
施行例4-17
不用意にドアを開けたら壁にゴツン(>_<)なんて経験はありませんか?
このようにドアの淵が折れてしまったパターンでもデントリペアの応用でリペア出来る可能性があります。
施行例4-18
上記と同じパターンですがこちらはさらに強く当ててしまったようで折れがきついです。
さすがにここまできついとリペア後も僅かな痕跡が残るのですがご覧のように写真では判別出来ないレベルまで回復しました。
まずは諦めずに見せていただくことが大切です!
施行例4-19
シーマ・・・ルーフピラーですが2箇所は問題なくリペア、しかし下の深い箇所は中心が中々出てこなくて大変でした。
淵部分が僅かに残りましたが板金屋さんより「塗るより全然いいですよ・・」っと評価をいただきました。
施行例4-20
この2例共にダイハツコペンです。リヤガラスの上部なんですがどちらもルーフを格納する際にトランク内に入れた荷物と干渉してしまい出来たへこみです(非常にご依頼の多い箇所です)。
この場所は内張りを外すとかろうじてツールアクセスは出来るのですが深いへこみのため予め引き出しツールにて粗出しした後にツールで微調整して仕上げます。
このように引き出しツールと通常のデントツールを併用することにより多種多様なへこみをリペアすることもあります。