見極めこそが・・・難しい。
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- 2015年08月23日
- デントリペア
相模原市より・・・スバルインプレッサWRXのオーナー様、リヤドア上部に出来たへこみのご相談でした。
傷の形から見ても典型的なドアパンチ跡かと思われます。このへこみそのものはデントリペアの難易度としてはそれほど高くはありません。
が?しかし!?場所がやっかいです( 一一) この型のインプレッサのドア上部は袋構造になっていてガラスの隙間からはリペア不可、また内張りだけを外しても工具アクセスが不可能な箇所となります(:_;)
デントリペアの本当に難しい所以として、この様に車種(これも年式によって様々)等によって同じようなへこみでもツールアクセスの可否や可能だったとしてもその難易度が大き変わってくることが挙げられます。
ただ単に条件の良いへこみを条件の良い場所だけ限定して作業していれば何も苦労することはありませんが、それではリペア可能範囲を自ら狭めてしまい、技術も経験値も上がることなく・・・それが一般的なデントリペアのスタンダードになってしまうことが一番怖いことです。
色々外しまくって・・・無事にツールアクセス出来ました!この時に使うデントツールも様々な形状のツールを持っているか否かでリペア可能範囲が大きく変わります。
多摩市より・・・VWゴルフⅥGTIのリピーター様、こちらはリヤフェンダー前方に小さなへこみでのご相談でした。
リヤドアとの境目・・・この場所ですがやはり裏からは直接触れません(:_;) この車はそれでもタイヤハウス内を覗くと樹脂のキャップがいくつか嵌っていてそこから運よくツールアクセス可能なこともありますが場所的にそれも不可能でした。
このようなケースではタイヤハウス内に小さな穴を開けてリペアすることも出来ます(もちろんリペア後はきっちり塞ぐので問題ありません)が今回はそれほど深くないので表から引き出す”プーリング法”でのリペアを選択しました(リペア方法はへこみの状況等により臨機応変に対応しています)。
プレスラインにもかかっていましたが無事にリペア完了、跡形もなく仕上がりました!今やこのプーリング法はデントリペアでは当たり前の技術となっていますので使いこなせないようでは時代遅れとも言えますね(^-^;
このようにどんな小さなへこみでもその難易度は様々、そしてその見極めこそがデントリペアに携わる者として一番難しく技術そのものはもちろんですが何よりも今までの経験値が重要になってくるのです。
っとこんなことを言ってる私でも今日一件、ぎりぎりいけるだろうと判断したものの場所と深さの関係からリペア中に断念せざるを得ないケースもありました(T_T) だって人間ですもの、そんなこともあります(爆)
しかし!?難しいからこそ遣り甲斐もまた倍増なんですよね。。。明日もガンバロ(^^)/