既に・・・誰かが押している(;_;)
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- 2015年10月28日
- ご挨拶 スクール デントリペア
取引業者様からのご相談です・・・お客様から頼まれてトヨタセルシオをオークションで落札、走行距離も少なく内外装も極上のコンディションとのこと!
ただ一点・・・このフロントフェンダーのへこみ?を除いては、との事でのご相談です。
フロントフェンダーの前方が広範囲に”もこもこ”と歪んでいますが・・・これ、すぐに状況を把握出来ました!?
既に誰かがリペア(DIYか?プロではないと願いたい・・)した痕跡が何か所もあり、それが原因でへこみの形状が歪(いびつ)になっているケースとなります(私達が見るとすぐにわかってしまうのです)。
反対から・・・フロントフェンダーの場合はツールアクセスが良く、またこの車はコーナーレンズを単体で外すと簡単にへこみの裏を触れてしまうので尚更手を出したくなるお気持ちもわからなくはありませんが(´・ω・`)
デントリペアは元のへこみの形状からへこみの原因の推測や手順を決めて作業するためこのように元の形状がやみくもに崩されると、その難易度は一気に高くなってしまいあまり酷い状態になっていると私達プロでもリカバリー不可能になってしまうのです。
それでも今回はすぐに断念してくれたようですので無事リカバリー可能でした!
ちなみにこのようなリペアは周囲のパネルに影響のないエクボレベルのへこみとは直す手順やノウハウ、そして求められる技術の壁も全く異なります。
逆説的に言うと?・・・独学であっても毎日”点突き”と呼ばれる練習で工具の先端がどこにあるかを見極めることが出来るようになれば”浅いエクボ”であればセンスの良い方であればそこそこ綺麗に直すことは可能だと思います。しかし?本当のデントリペアの技術はそこから先の世界・・・自分の車や練習用の車ではなくお客様の大切な愛車を触れせていただくためには常に技術の追及をするのは当たり前、そしてお客様に”感動”を与えられるまでには”プロとしての自覚”を持って取り組んでいく”高い意識”が必要だと考えています。
当スクールの問い合わせやご相談も非常に多くなっていますが当スクールに限らず、これからデントリペア職人を目指そうと思っている方には”この高い意識”を持って取り組んでいただき、今後の業界の発展&活性化を一緒に目指せる職人さんに育って欲しいと願っています。。。