リペアのみでいける場合&そうでない場合・・・
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- 2016年05月27日
- デントリペア
川崎市より・・・ホンダフィットハイブリッドのオーナー様がご来店です。前回は6年前にやはりホンダフィットのリペアをさせていただきましたが、今回お乗り換えになられたばかりの新しいお車に悲しきドアパンチでのご依頼です<m(__)m>
フロントフェンダーにかなり強く当てられてしまったようですね( 一一) プレスラインにもその影響は及んでいて全体の歪みは20センチ程でしょうか。
フェンダーアーチの縁にまで(T_T)
フロントフェンダーはツールアクセスが良好なこともあり縁部分でもぎりぎりまでリペアすることが可能です。
上部のへこみもしっかり復元完了!このようなケースですとディーラーさんではパネル交換のお見積りが出ることも多々あるようです。また通常の板金塗装も充分可能なレベルではありますが、今回のへこみに於いてはやはり新車からのオリジナル塗装を残せるデントリペアがベストな選択だと言えます。オーナー様も”また機会があったらぜひ?”っと仰っていましたが(^-^;
何もないことが一番ですからね!それでもこうしてもしもの際に何年経っても私のことを思い出していただけること・・・本当に嬉しく思います<m(__)m>
さて!?今日のタイトルにもありますが・・・こちらは板金塗装ショップ様からのご依頼でした。
VWゴルフのフロントフェンダーにがっつり( 一一) ディープ(深い)なへこみですね。中心は既に塗装が欠けていますのでデントリペアのみでは直らないケースとなります(再塗装前提でのリペアです)。昨日も少し技術的なことをお話ししましたが、デントリペアの基本原則は伸びた鉄板をデントツールで裏から点で絞る技術ですので条件(へこみの場所、深さや鉄板の厚さ、性質等)によって絞れる限界があります。
もちろんこれは一定レベル以上の技術力があってこその物理的な限界点のお話しでもあります。デントリペアは本当に精密なツールコントロール&経験値が求められる技術です。どんなへこみでも直せるわけではないのでお客様にご迷惑をお掛けしないようお引き受けするか否かの見極める力も必要です。
リペア後・・・局地的な伸びが激しいので中心の肌を若干粗目にすることで全体の違和感を消すようなイメージで仕上げました。板金屋さんからのご要望はパテを入れずにサフェーサー(塗装前の最終下地処理塗装)でいけるレベルで!っとのことでしたのでこれでOKかと思います(^^♪
お客様の大切なお車ですから難しいと思われるへこみを”ダメ元”で作業するのではなく”しっかりとリペア後”をイメージしながら技術を駆使して作業しなければならないと思っています。。。