ガラスリペアは・・原則やり直しが出来ません( 一一)
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- 2018年09月10日
- ガラスリペア
八王子市より・・・トヨタノアのオーナー様、飛び石によるガラスリペアでのご来店となります。10日程前のご予約ということもあり雨水等の混入を防ぐため傷口をビニールテープで塞いでくれるようお願いしておきました。その甲斐もあって本日も雨降りでしたが濡れることなくすぐに作業スタート可能でした。
ガラスの下部ですね・・・リペアするまでに濡れないことも大事ですがあまり放置しておくとヒビが伸びるリスクもあるので(伸びてしまったら手遅れにてガラス交換になってしまいます・・)やはり早めにご相談されることを強くお勧めいたします。
素直にレジンが浸透しないヒビだったので一手間加えて・・・無事リペア完了です!この一手間の作業含めて”うまくレジンが浸透しない時にどうするか?”といったノウハウも重要です、ガラスリペアは性能の良い機材を使用することに加えてそれを使いこなす技術と経験が求められるのです。
そして・・・こちらは?
飛び石に当たったかも??ということでご相談いただいたのですが・・・これは既に手が加えられているケース!?いわゆる”リペア痕”です(中古車ご購入の際に良くあるケースです)。恐らくリペアしてから相当経過していると思われ衝撃点の劣化(これは経年劣化である程度は仕方のないケースです)及び白丸部の黒い影があります・・・この黒い影は剥がれてしまったのか?最初からあったものなのか?不明ですがこのままではこの影部分(ヒビ)が伸びるリスクが高くなります。
本来ガラスリペアのリカバリー(やり直し)は難しく、もし手を付けるとしても作業中に伸びてしまうリスクもあり(怖~)今回もお客様に万が一のリスクをご理解いただいての作業となりました。
最初は衝撃点部分からのレジンの注入を試みたのですがどうしても入らず(内部でレジンが固まって道を塞いでいるため)今回はヒビ付近を新たにドリルで掘ることによりそこからレジンを浸透させました。どうしてもドリルを使うことで表面の見た目は悪くなりますがヒビが伸びてしまっては元も子もありませんので(;’∀’) 苦肉の策ではありますが何よりもヒビの伸長を防ぐという目的は達成出来たかと思います。大丈夫だと思いますがあとはお客様に様子を見てもらうしかありませんね。
ガラスリペアもデントリペア同様に本当に奥が深く難しい技術です・・・ここ最近DIYキットでチャレンジした結果、失敗されてのご相談も後を絶ちません(お役に立てずガラス交換になるケースがほとんどです・・)。もしも飛び石に遭われてしまったら・・・出来るだけ早く専門店にご相談することをお勧めいたします。。。<m(__)m>