まだまだ終わりの見えない雹害車両のリペアですが・・・こちらはルーフピラー後方のディープデント（そのままの意味で深～いへこみ(^^;・・）です。同様のへこみが満遍なくあったので本当に大変、まだ工具アクセスが出来る場所であれば良いのですがこのピラー部分はアクセス不可のため表からのプーリング法一択となります。

単に引っ張れば直るものではなく・・・裏から押して直す通常のデントリペアよりも遥かに難しいので取り扱い要注意なリペアキットとも言えます。ちなみにこのへこみをここまで仕上げるのに1時間以上かかっています(;_;)　ただ私達デントリペア技術者がこのキットを適切に使用すれば条件にもよりますが工具アクセスが出来ない場所のへこみでも通常のリペアと遜色ない仕上がりまでリペア可能になりますので現在のデントリペア技術者にとってはなくてはならない工具となっています。

そしてこちらは！？・・・取引業者様から持ち込まれた車両ですが、お客様がDIYキットでチャレンジした結果どうにもならなくなってご相談を受けたとのこと(>_<)

別角度から・・・場所はルーフ先端、最初はエクボ一か所だったそうですがDIYキットで強く引っ張った後に、”うわぁ、やばい”とキット付属のポンチで叩いて更に悪化(T_T)　光が当たっていない箇所も含めて広範囲が凸凹状態になっていました。ここまで一旦強く癖を付けてしまうと完全なリカバリーは不可となります・・・それでもオーナー様の落胆ようをお聞きしてしまったので出来る限りのリカバリーをすべく私、頑張りました( ;∀;)

構造上、やはり工具アクセスが出来なかったのでこちらもプーリング法でのリペアとなりました。３時間程かかりましたが何とか違和感のないレベルまで仕上がったかと思います（リペア料金も最初のへこみの状態に比べお高くなってしまいます・・）。

塗装肌がどうしても合わない箇所もありますがへこみ＆出っ張りは消去！車屋さんのご担当者も”これならオーナー様にも喜んでもらえます”っと・・・無事お役に立てたようで良かったです。

しかし今やネットで何でも買える時代、デントリペアの工具も今回オーナー様が撃沈した引っ張りキットはもちろん、通常のリペアツール（様々な棒(^^;・・）も簡単に購入出来ますからね、DIYにチャレンジされるオーナー様のお気持ちはよ～く理解出来るのですが・・・他のDIYと比較してもかなり難易度が高いので一旦冷静になってチャレンジすべきか否か熟考されることをお勧めいたします。