BMW MINI JCW（ジョンクーパーワークス）のオーナー様からご相談いただいたドアの僅かなへこみ・・・

この程度の小さなへこみなら”チャチャッ”っとリペアしたいところではありますが！？

そうもいかないのがこのお車(;_:)　MINIのドア内部の構造は補強だらけですんなり工具が入るのは極々稀なケース、ですから届いたら”超ラッキー”位の気持ちで毎回対峙しております^_^;

今回も上下のあらゆる隙間からツールアクセスを試みるもNG、構造的にも内装その他（ガラスも外す必要がある車なんです）を外したとしてもおそらく工具は届かないであろうケース（時間的にも効率が悪すぎですね）・・・困りました。

っということでここはやっぱり”プーリングツール”の出番となりました。

このように樹脂製のタブをへこみに合わせて溶着させて・・・

いい”塩梅”で引き出して←ここすごく大事^_^;　中心がプラス方向に出っ張ってるのが確認出来ますね。

そしてここで表から傷を付けないようにポンチで叩いてフラットにしていきます。

すると？あら不思議・・・へこみは綺麗に消えてなくなりました(^^♪

ここまでの実質作業時間は10分弱、オーナー様がコーヒーをお飲みになっている間に完成です。

っととてもあっさり説明していますが、このプーリング法、通常のリペアが出来てこそ使いこなせるテクニックです、リペアそのものが難しいことももちろんですが、プーリングに適したへこみかどうかや塗装表面が熱した樹脂に耐えられるかなどの見極めも非常に重要！作業前には施工する際の万が一のリスクの説明や仕上がり予測や時間等を出来る限り詳しくお伝えしています。

僅かなへこみとは言え油断は禁物ですからね・・・それでこそ信頼関係が築けるものと思っておりますm(__)m

今回使用した工具はこれだけ・・・シンプルゆえに奥の深い技術、それが”デントリペア”なんです。。。

昨日他のお客様に言われたこと・・・”こんなに素晴らしい技術なのに何故もっと普及しないんですか？”っと(ーー;)

そうですね、仰る通り・・・私達まだまだアピール不足、今後も継続して更に努力しなければいけませんね～。